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「話すことと音の関係」

「話すことと音の関係」

2013年9月21日下北沢アポロで「話すことと音の関係」
と題して実験インプロビゼーションのセッションを企画した。

 メンバーは、蜂谷真紀(voice)村田直哉(turnTable)
日野亮介(bass)吉本裕美子(guitar)私、かみむら泰一(Sax)


 人の行為の一つとして「話す」ことの意味は深い。
それと「音」との関係となるとどの切り口で話を始めるのかと
怒られても仕方がないような大それたタイトルを付けて
しまった。

 さて演奏活動を行う中で、音楽が立ち現れる
その表現行為に着目してみると「話す」という行為と
「音(音楽表現)」との関係がとても気になり、
そこに焦点を当ててメンバーを選んでライブをしてみたらと
思い当たった。
(即興演奏を音楽として演奏するかしないかという問題がありますが、
ここでは音楽を演奏する意識の即興について)

 またいつもとは違う切り口でメンバーを集めて演奏するこで
新たな音楽に触れられるのでは!という期待もあった。

 さてライブを組み演奏してみた自分の率直な感想は
「演奏した」ということ。
演奏前に「話すことと音の関係」とタイトルをつけても
演奏が始まれば「演奏」に集中する。
タイトルは関係なくなる。
 しかしながらコレは一番の印象ですべてではない。
深層心理ではないけれども「話すことと音の関係」というタイトルが
前提となってそのことを通して感じる感覚がうまれて
演奏中ずっとではないにしろ意識のどこかに引っかかって残っている。
 そんな感覚を思い出してもう一度、演奏を振り返ると
たとえば演奏前のそれぞれの奏者の会話(話)の印象と演奏とはイコールにならない所を思い出す。
その人を感じようとすると、その人の表すものはその人の本質とどこかで繋がっているので、演奏も話すことも本人の行為なのだから、その人のすることと一つに考えることはできるが、それでもイコールにならない部分がある。
 音楽が表しているもの、表せる範囲は、その人の世界観(総体)から音として出てくるもので、話、会話で本人が表せる範囲はその一部であり、演奏の中で音として表れるものには、もっと様々なものが含まれており、その人の無意識が捉えているものも含めて音に現れてくると考えると、話すことと、その人の表す音楽とが簡単にイコールにはならず、そこで見えてくるものにとても興味を惹かれる。
人が経験するものはそれぞれに違い、それが音となりそれぞれの豊かな音楽として存在している。
そんな自分の知らない世界に出会うことを楽しみにしたい。
 みんなそれぞれ自分の音を出します。

11月8日金曜 20時〜 下北沢アポロにて 
「話すことと音の関係vol.2」 再演します。
# by taimusic | 2013-11-03 03:34 | 音楽
  自由が丘、Gallary21では今、青木野枝「ふりそそぐものたち」の個展が開かれている。

 野枝さんは鉄の板を棒状に切断しそれを様々な形に溶接し新たな鉄の彫刻を作る作家。
今回は21の天井の高いスペースに幹のように5、6本(数本)の鉄棒を組んで天井まで伸ばし、上には睡蓮の葉が開いたように円形の形態が浮かぶ、それが高低差をともなって幾つか立ち並ぶ様子はリズミックで音が聞こえてくるよう(ラッパのようでもある)。下から見上げると鉄の樹木(どこかの惑星にこのような植物が生きていそう)が高く伸びて空に向かって葉を広げているようだ。森林浴いわく鉄林浴。何時間でもその中に佇んでいられる。未来へむけての想像する力を感じる作品だった。

青木野枝 展 AOKI Noe Exhibition 
「ふりそそぐものたち」
2012年3月1日(木)- 4月1日(日)
開廊時間:午後1時ー6時
月・火・水曜日 休み
http://gallery21yo-j.com/aoki-noe-12/

今、気になっているのは1つのpieceということ。
小さなかけら、1つの部分、少しの間。
それらのなかにすべては含まれているのだということ。
そしてその世界のなかで彫刻をつくっていること。
そこでつくっていこうと私はしています。
 
青木野枝
 


 等々力スペース23℃では榎倉康二の写真展が開かれていた。今回は古い作品も展示されていて興味深かった。榎倉先生の作品はいつ見ても刺激的だ。写真の題材は水、陰、絵(直接的に筆などで書いた絵ではなく間接的に現れるもの、予期せぬ部分が現れる表現)など。どの写真もみているとドキッとさせられる。それはきっと榎倉先生が感覚的に特別に感じている瞬間を写真に残しているからだろう。それは身体的に感じることができる感覚=エロスと響く。平たい板の上に幾ばくかの水が表面張力でへばりついている。エロイ感じ。家壁にかけられたオイルのシミ、オイルのしみていない部分との境にハッとさせられる。服が濡れて体につくリアルな体感のような。写真からこちらに「わかるか?」と投げかけられているようだ。作者が強烈に感じているもの。それはこちらの感覚を揺さぶり強震させられる。

 3月24〜4月21日までは神楽坂Ohshima Fine Artにて榎倉康二'Figure, Drawing`展が
あります。

 とてもよい展覧会をみました。

 
# by taimusic | 2012-03-17 23:17 | アート

3日間がすぎる

 2012年3月のライブが終わった。

 橋本くんとのDuo
市野くんとつのだ健くんとの演奏
今日はオチコチ、佐藤えりかさんをむかえて。

 昨年の2011年3月11日の東日本大震災から1年がたったばかりの今日のこと

大切なもの 過ぎ去ってしまわないように 心に留めよう
心の表面では感じられない 大事なもの
心の表面はとかく生きるために消費されがち  

鈍感さを背負いながらも しょうがない 生きる

今を生きている よし

ー空中 駆ける言葉と音たちを のこすー
 
 幸運 好きな人が多いこと ラッキーちゃん(キャラ)
 非力 よし
 生  そう
 思い うん
 前  ツーーゥ
 食  うまし
 音  響き
 楽  喜び
 想像 力
 つながる 見えない力
 歌  こころ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ばらばらなようで それを全体として受けとめることができる心

 笑えないほどのアホらしさを抱えて 今日も生きる

 生かされていること 感謝!!

 もう一踏ん張り もっといい音楽を演奏スルぞい


 

 
 
# by taimusic | 2012-03-15 02:55 | 日記

今日はよい日でした

昼より来週(日)池ノ上GariGariのイベントでのノイズDave skipperくんとリハーサル。ノイズとサックスの音空間。
夕方より代官山へ版画工房エディションワークスの展覧会へ池内晶子の版画の作品が展示してある。他の作家の作品も見応えあり。展覧会後近くにできたツタヤに立ち寄る。立派な建物で本屋、CD、ビデオ、カフェの総合ビル。面白い。その後代々木八幡で開催しているSachiko Mさんの展覧会へ。シンプルな空間に写真やカーテンなどのインスタレーション、その一角(一部屋)に4つのCDプレーヤーを設置、Sachiko Mさんが制作したサイン波のCDがミニヘッドフォンから微音で室内に響く。Sachikoさんの音の空間、表現、素晴らしかった。帰りに高円寺のラーメン屋YORU NO TABI BASARAに立ち寄る。以前から気になっていて何度となく立ち寄るがしまっていたお店、5年越しで来店。無化学調味料のラーメンで優しいがしっかりした味で美味しい。

 さて明日はレッスンとジャズ妍。
今週末は初出演となる国立No Trunksにてオチコチ meets 早川岳晴です。
開場7時、開演7時半2部は9時頃から 投げ銭
042-576-6268

 早川さんをむかえてのオチコチ演奏、ただ今思案中・・

早川岳晴(b)
生活向上委員会オーケストラ、ドクトル梅津バンド(D.U.B.)、イースタシア・オーケストラ、片山広明バンド、コクシネル、JOHN ZORN ユニット、梅津和時KIPANA、その他セッションでは泉谷しげる、忌野清志郎、石田長生、三宅伸治らと度々共演。リーダー・バンド<SALT><HAYAKAWA>
現在は自己のバンドの他、梅津和時KIKI Bandなどで活躍。

 26日(日)は池ノ上garigari イベントDave Skipper&かみむら泰一Duoで参加します。
Open 18:30 僕らは19:30過ぎです。
 
# by taimusic | 2012-02-20 22:50 | 日記
 先月末の渋谷Bar Isshee「Interference(干渉)」
菊地雅晃(b, electronics)津上研太(s)横川理彦(vln, electronics)かみむら泰一(s)

につづき2月3日の関内Adlibの駒村光Quartet
駒村光(g)かみむら泰一(ts&ss)橋本学(ds)カイドーユタカ(b)

そして昨夜、横浜エアジン2.4sat.オチコチ
かみむら泰一(ts&ss)橋本学(ds) ゲスト:小太刀のばら(p)

どのライブも素晴らしい共演者とその音楽にあう場とお客さんと揃っていた。

 ここ数日良い流れを感じることができている。

 今日はレッスンの仕事をしに渋谷アクタスへ行き
その後妻の知人の展覧会を観に信濃町のACTギャラリーへ。

 人が表現するものは何でも面白い。
表現されたものから発せられるエネルギー、目に入ってくる情報から感じるもの。
解釈、多種多様な感覚の世界がひろがる。
目にすることから今生きていることを感じる。

 ものを作る側と受け取る側の接点の様々な立ち現われ方に興味を持つ。
その一つに、ストーリー(話)がもつもの。ストーリーの設定・・・
自分は音と向き合い自分の中で起こる化学変化や想像の世界が演奏の主な部分になっている。
その私の作り出しているものは何なのか、聴衆が聞くにあたりどのようにそれに接することができるのか。その間にたつ何かを想像する。設定。根拠のある設定や架空の設定もありうるだろう。

 そのような手法を最近の現代美術作品を見ていて強く感じる。それによって感じるもの、受けての受け取り方が変わる。知らない同士がお互いを理解し合うために見いだす接点、その有り様も多様なものがあるのではないか。その部分をみつめてみるのも面白い。ただ設定の面白さだけでは薄っぺらく感じる。作家が作品の素材と向き合い格闘しそこから導きだした答え、その中身の面白さとは相反することがある。

 

 
# by taimusic | 2012-02-06 00:39 | 日記